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Thread (1214 ) -- アルファフォールドは4量体の解析も可能?!
No. 2467--べ.
No. 2467 (2024/10/22 09:18) べ

https://www.cell.com/cell/fulltext/S0092-8674(24)01093-6 伊川さんの研究室も噛んでる研究を紹介します。

異なる4つのタンパク質がどう結合するのかをAlpha foldが予測できるようになっているんですね!すごい進化ですね!ここまでできたらあとはvivoでの証明に飛ぶと思うので、この分野の研究だと結晶屋さんの商売はあがったりですね。 これまでJunoとIzumo1が結合することは示されてきましたが、この複合体には精子と卵子の膜を融合させる力はないのでは?だから実際の融合にはもっと大きなfusion machineryが必要だろうなと思ってました。今回Izumo1がTmem81やSPACA6と3量体を形成し、それがさらに哺乳類ではJunoや魚類ではBouncerと結合していることが示されたのはfusion machinery の解明へつながる研究だと思います。

ただし、論文には直接触れられていないと思いますが、今回の4量体にも直接膜の融合を引き起こす仕組みが備わっているようには見えないので、この先まだいろいろな研究が必要だと思います。

どうでもいいことですが私はBouncerという命名に日本人的感覚なのかもしれませんが、すごい違和感があります。どうして精子を迎え入れる因子にBouncer(追い払う人)というネガティブな命名をするのでしょう?もっと私のしらない別の意味があるのでしょうか?

Izumo1、Tmem81、SPACA6のどれをなくしても他の因子も激減すると書かれていたと思います。少なくともIzumo1は先体内に存在し、先体反応後に細胞膜上に移動します。 ということはこの3量体は先体反応前に先体内に存在していて3量体として移動しているのかもしれませんね。ラフトに乗って移動しているんでしょうか?おもしろいですね。

哺乳類の受精は透明帯に囲まれた卵子を先体反応した精子が穴を開けて通り抜けるという方式で進みますが、ゼブラフィッシュを含む硬骨魚類では、卵子は精子が通過できない構造が取り囲んでいて、一箇所だけ小さい穴(マイクロパイル)があいていてその穴を通った精子が受精するという仕組みになっています。かなりメカニズムが違います。

Izumo1、Tmem81、SPACA6の3量体のレセプターが哺乳類ではJUNOであり、魚類では全く別の蛋白質であるBouncerであるというのはとても不思議ですが、例えばヒトとマウスの胎盤では異なるレトロウイルス由来の遺伝子がシンシチンとして機能しているので、そんなことも考えるとそれほど不思議なことではないのかもしれません。 まさかIZUMO1やBouncerがレトロウイルス由来ってことはないと思うんですが、、、、 あり得ますか?どなたか詳しい方教えて下さい! 進化の仕組みも考え出すと実に不思議ですね!


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