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Thread (1195 ) -- つわり(悪阻)の要因はGDF15だった!?
No. 2442--べ.
No. 2442 (2023/12/14 07:49) べ

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/38092039/

これから妊娠する女性にとって朗報かも知れません。GDF15はなにか有毒な物を接種した時に分泌されて食欲をなくす因子として生き残ってきた遺伝子ではないかと推論されているそうですがGDF15の血中レベルは様々だそうです。妊娠中のGDF15は主に胎児由来だそうですが、元々GFF15 の値が高いヒトはその影響を受けにくく、低い人ではひどい悪阻が起こりやすいということです。 βサラセミアはヘモグロビンの異常による遺伝性の血液疾患ですが普通のヒトは60%に悪阻が見られたのに対して、βサラセミアの女性は血中のGDF15 がもともと高値を示すために(?)悪阻は5%のヒトにしかみられないんだそうです。

妊娠する前からGDF15を投与しておく、あるいは抗GDF15抗体でGDF15の働きを押さえると悪阻の予防ができるかもしれないと提案されています。ただし、その昔サリドマイドという不眠症などに効く薬が悪阻防止につかわれてその結果多くの奇形児がうまれたという苦い歴史もあるので慎重さも必要かも知れません。


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