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Thread (1213 ) -- 卵子を若返らせる方法!!
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No. 2465--べ. No. 2466--PAN CHEN. |
No. 2465 (2024/09/10 10:12) べ |
Wang, H. et al. Nature Aging https://doi.org/10.1038/s43587-024-00697-x (2024). 精子は思春期以降に精原細胞から分化して生成されますが、卵子は生まれたときにすでに減数分裂の接合前期で一時停止している状態まで卵母細胞の発生は進んでいます。ヒトの場合40歳が近づくと卵母細胞がagingしてくるため妊娠しにくくなり女性の結婚年齢の高齢化が少子化の原因のひとつなのは間違いないと思います。 若い卵子から核を抜き取り、Agingした卵子の核と入れ替えるとagingの影響を減弱できると言われていますが、この手法だとミトコンドリアDNAがドナー卵子由来となり、広義にはヒトの遺伝子操作になる(?)のでミトコンドリアに問題のあるヒトに限りおこなっても良い治療とされています。 今回発表された論文は14~15ヶ月齢のマウスの卵胞では細胞の増殖が低下したりDNA損傷やアポトーシスが増加していることがそれぞれKi-67、γH2AX、カスパーゼ-3/7などを使って示されています。 これを改善するために卵胞をバラバラにして卵母細胞と支持細胞を分離し、agedの卵子をyoungな支持細胞で囲むなどの再構成卵胞の系の実験がされています。再構成卵胞を5〜6日間培養し、最後の16時間はhCGやFSH、EGFを入れたアルファMEMで成熟させたあとIVFをおこない、その後の発生の様子を比べたところ、agedの卵子をyoungな支持細胞で囲んで成熟させると、IVF後の発生率がyoungとagedの中間くらいまで改善することが示されています。(agedとyoungは膜型tomatoのTGでラベルして分別しています) なぜ卵子の性状が改善するのかについては、卵丘細胞が卵子に触手を延ばすトランスゾナルプロジェクション(TZP)という構造を使って何かを注入するので、若い卵丘細胞からのなにかが卵子のミトコンドリアの膜電位を回復させ、ROS(活性酸素種)などを低下させているのではないかというのが筋書きです。 もし筋書き通りならaged卵胞内の卵母細胞に直接その因子を注射して卵子を若返らせることができるかもしれません。ちょっとできすぎな筋書きのような気もしますが、TZPがあるのはよく知られた事実なのでその役割として卵子のミトコンドリア電位をポンプアップするというのも自然といえば自然かも、、、、、 皆さんはどのようにお考えでしょうか?
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No. 2466 (2024/09/11 05:41) PAN CHEN |
Dear Okabe-san, I'm sorry to confuse you the name, my family name is Pan and given name is Chen. The English order seems to be different from the Japanese hhh. For paper, "The stage of the eggs they used to make the chimeric follicle is not directly indicated, but to me, they used the oocytes before GVBD and cultivated them for a few days to form the follicle, and then to cause GVBD, they transferred alpha MEM with HCG and FSH, etc. Did I read your comment correctly?" Yes! Okabe-sensei, They used 6 days in vitro folliculogenesis sample, which means between GV to GVBD oocyte(prophase I, after zona pellucid formed). Because the epigenetic process of the oocyte ends at GVBD, so I feel very strange about the purpose and conclusion of this single-cell RNA sequencing. Thank you so much for sharing and discussing! Best, Pan |
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